OZEKI 発酵ラボ

みんなのギモン 2021年4月5日

日本酒のラベルには、どんなことが書いてあるの?

ラベルから日本酒の長所を知ろう

日本酒の中でも、原材料」と精米歩合」などの一定の条件を満たし、特に製法、品質にこだわって造られた日本酒を「特定名称酒」と呼びます。

※「原材料」「精米歩合」については後ほど説明します。

④「本醸造酒」も特定名称酒のうちの1つです。特定名称酒は下図のように8種類に分類されます。

このように特定名称の清酒とは「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」を言い、それぞれ所定の要件に該当するものにその名称を表示することができます。
特定名称酒に分類されない日本酒は「普通酒」と呼ばれます。
「純米酒」はお米本来の味が感じられ、「本醸造酒」はすっきりとした味わいが多い傾向にあります。

原材料

②「原材料」は、米、米こうじ、醸造アルコールなど、使用量が多い順に表記されています。「純米酒」以外の日本酒に使用されている醸造アルコールとは、主にサトウキビを原料として発酵させて蒸留した、純度の高い食用に用いられるアルコールです。日本酒に含まれる雑味などを抑え、味を整える役割を担っています。

精米歩合

日本酒造りではお酒の着色や雑味を抑えるため、お米の外層部に多く含まれるタンパク質や脂質などを除去する「精米」が行われます。精米によって磨かれて残った部分の割合のことを精米歩合」と言います。

※日本酒業界ではお米を削ることを「磨く」と表現します。

精米歩合70%の『辛丹波』は、お米の外側30%を削り、残った70%の部分を使って造られたお酒ということです。
そして、「純米酒」「本醸造酒」の中でも、精米歩合が60%以下の日本酒を「吟醸酒」と呼びます。「純米吟醸」や「大吟醸」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それらがこの「吟醸酒」です。吟醸酒はよりお米を磨いているため、雑味が少なく、クリアな味わいのお酒が多いとされています。

【大関豆知識】「普通酒」とは

スーパーやコンビニエンスストアなどで手軽に手に入るカップ酒やパック酒などの大部分が「普通酒」です。弊社商品で例えると『ワンカップ🄬』や『のものも』などが分類されます。普通酒は手軽な価格で購入でき、食中酒にピッタリの味わいのお酒が多くあります。